
聖セバスティアヌスの殉教
フィラデルフィア美術館所蔵の右図を含む4枚の聖セバスティアヌス伝の板絵によって「聖セバスティアヌスの画家」と呼ばれる画家がいた。その後の様式比較によって同一祭壇画の一部と思われる3作品が発見され、1941年に7点の作品がマルセイユのノートル・ダム・デ・ザクール聖堂の聖セバスティアン礼拝堂の祭壇画を構成していたことが論証された。未発見の1枚を加え、左右に4点ずつ配置されていたと考えられている。
1497年にマルセイユで活動していた、ピカルディー生まれのジョース・リーフランクスとピエモンテ(イタリア北西部)生まれのベルナルディーノ・シモンディ(1498年没)が共同で受注していた。
右図は前景で鞭打ちで死に至るセバスティアヌス、中景で彼の死体を汚水溜めに落とす刑吏たち、背景には古代ローマの遺跡、コロッセウムとコンスタンティヌス帝の凱旋門が描かれている。シモンディは受注後まもなく死亡して、作品制作には関わっていないが、リーフランクスに写生帳などを遺贈している。それらによってイタリアの風景などが描かれた、とされている。
世界美術大全集10 ゴシック2 1490年代
聖セバスティアヌスの殉教
リーフランクス?
1497〜98年 板 82.4×55.5cm
アメリカ フィラデルフィア美術館
1497年にマルセイユで活動していた、ピカルディー生まれのジョース・リーフランクスとピエモンテ(イタリア北西部)生まれのベルナルディーノ・シモンディ(1498年没)が共同で受注していた。
右図は前景で鞭打ちで死に至るセバスティアヌス、中景で彼の死体を汚水溜めに落とす刑吏たち、背景には古代ローマの遺跡、コロッセウムとコンスタンティヌス帝の凱旋門が描かれている。シモンディは受注後まもなく死亡して、作品制作には関わっていないが、リーフランクスに写生帳などを遺贈している。それらによってイタリアの風景などが描かれた、とされている。
世界美術大全集10 ゴシック2 1490年代
リーフランクス?
1497〜98年 板 82.4×55.5cm
アメリカ フィラデルフィア美術館
